いつ起こるか分からない自然災害。
特に近年は自然災害が多く、万が一に備えておく必要性を強く感じている方も多いのではないでしょうか。
最新版の知見を加えて「本当に必要な防災グッズ」を厳選し、なぜ必要なのか理由も解説します!
防災グッズは備蓄用と持ち歩き用に分けて準備!
防災グッズとは、家具の固定器具やヘルメット、消火器などといった「災害を防ぐ」ための備品や、リュックタイプの防災袋の中に入れる水や救急用品などの「被災後の生活を安全に、そしてできるだけ快適に過ごす」ための備品のことです。一般的な防災グッズは、以下のように分けて準備することが大切です。
- 家の中で救助が来るまで数日過ごせる備蓄品
(インフラの復旧や救援体制の整備まで3日程度かかるといわれるため) - 避難場所に移動して過ごすための持ち出し品
それでは、備蓄品・持ち出し品の例をもとに、防災グッズの中でも「本当に必要なもの」をご紹介します。
家の中やその近くで数日過ごすための備蓄品
飲料水…一人1日3リットルを目安に、3日分を用意
飲料水とは、飲用や調理に使う水だけでなく、日常生活で必要な水全般を指します。ただし、地震などで配管が破損した場合、トイレやお風呂で水を流せないことも考えられます。そのため、水をためるよりも、非常用の簡易トイレを用意しておく方が適切です。加えて、ためた水は大腸菌などの雑菌が繁殖するリスクがあり、災害時にはストレスや疲労で免疫が低下しているため、病気にかかりやすくなります。水を使用する際は、十分に注意が必要です!
食料品…温めれば食べられるご飯(一人5食分を目安に)、備蓄用パン、ビスケット、板チョコなど、一人最低3日分の食料を用意
水道や電気、ガスなどのインフラが停止することを想定し、長期保存が可能なパンのような調理不要の食品や、カセットコンロで温めて食べられるレトルト食品を中心に備えておくと良いでしょう。特にビタミン不足になりがちなので、フルーツの缶詰を用意するのもおすすめです。また、お子さまには甘いもの、高齢者には消化に良いおかゆのレトルト食品などもあると便利です。特別な非常食を用意するよりも、普段使っている加工食品を多めに購入しておき、日常的に消費しながら備蓄する「ローリングストック法」を活用すると賢く備えることができます。
カセットコンロ
災害時にお湯を確保できると、生活の質が大幅に向上します。ガスが使えなくなっても調理が可能なだけでなく、温かいタオルで体を拭いたり、消毒に利用するなど、さまざまな使い道があります。
電力を確保する非常用バッテリー、LEDランタンなど広範囲を照らす照明、懐中電灯
今やスマートフォンは災害時に欠かせないツールとなっており、リアルタイムな情報収集やSNSでの情報交換に重要な役割を果たします。そのため、「電力の備え」も防災対策において欠かせません。モバイルバッテリーに加えて、小型家電が使用できる大容量バッテリーがあると安心です。最近では、災害時にも電力を確保するために、太陽光発電や蓄電池を備えた住宅も増えています。また、近年の災害では、電気自動車が非常用電源として活用されることもありました。
照明については、懐中電灯だけでなく、周囲を広く照らせるランタンも用意しておくと、家の中で過ごす際に便利です。ただし、ロウソクは火災のリスクがあるため、使用する際には十分な注意が必要であり、避難所では使用が禁止されている場合があります。
現金(小銭を中心に2万円ほど)
大規模な停電が続くと、電子マネーでの支払いができなくなったり、ATMが利用できなくなることがあります。インフラの復旧までに現金が必要になる可能性があるため、小銭を含めて2万円程度を手元に用意しておくと良いでしょう。後述する非常用持ち出し品と併せて準備しても問題ありません。
救急用品・衛生用品・生理用品
ばんそうこうや包帯などの救急用品、トイレットペーパーやティッシュペーパーといった衛生用品、生理用品は、日常的に使っているものを少し多めに備えておくとよいです。これにより、特別な備蓄を意識せずに非常時にも対応できます。また、持病がある方は、最低でも1週間分の必要な薬を準備しておくことが推奨されます。普段からのストックを少しずつ増やし、賢く備えておくことが重要です。
非常用持ち出し品の例
防災袋などに常備しておくもの
避難所に行く場合、持ち出し品を無理に増やす必要はありません。背負って小走りができる程度の重さを基準に、移動中の安全を守るツールや避難所で役立つアイテムをコンパクトにまとめることが大切です。特にお子さまや体力のない方にとって、荷物が重すぎると転倒のリスクが高まるため、荷物の重さは抑え気味にしましょう。
飲料水
避難時に必要な飲料水の量は、一般的に一人当たり1日3リットルが推奨されます。500mlのペットボトル2本、つまり1リットルでは短期間は賄えるかもしれませんが、長期の避難を考えると不足する可能性があります。水は飲用だけでなく、調理や衛生にも使用するため、余裕をもって備蓄することが大切です。可能であれば、もう少し多めに準備しておくのが安全です。
食料品
食べ物は手軽に食べられるものが良いです。缶詰やレトルト食品は持ち運びが大変で、避難所でも邪魔になることがあります。また、避難所では他の人と同じ食事をすることで、余計な詮索やトラブルを避けることができます。
救急用品(ばんそうこう、包帯、常備薬など)
衛生用品(マスク、手指消毒用アルコール、ウェットティッシュ(消毒可能なもの)、体温計など)・生理用品
最近では、感染防止対策として避難所にマスクが備えられていることが多いです。ただし、毎日使うには十分な数がない可能性もあるため、自分で準備しておくと安心です。体温計も避難所にあると思われますが、自分や家族が気軽に使えるように持参すると便利です。
ヘルメット、防災ずきん、軍手、ヘッドランプ
暗い場所を移動する際には、両手が使えるヘッドランプが便利です。これにより、転倒のリスクを減らし、お子さんの手を引くこともできます。
携帯ラジオ、予備電池
タオル、防寒用アルミシート
タオルは体を拭いたり、簡単な目隠しとして使えるので必需品です。寒さ対策には、毛布よりも軽くてコンパクトな防寒用アルミシートの方が便利です。
安眠用品(耳栓やアイマスクなど)
避難所では多くの人が周りにいるため、耳栓やアイマスクを使うと安眠しやすくなります。
衣類(下着など)
乳児のいる家庭はミルクや紙おむつ、哺乳びんなど
お子さま向けの食品や生活用品が十分でない避難所もあるので、自分たちで準備しておきましょう。
避難所では多くの人が周りにいるため、耳栓やアイマスクを使うと安眠しやすくなります。
防災袋に入れっぱなしにできないが、必ず持ち出すべきものは、小さな袋にまとめて毎晩枕元に置いておくと良いでしょう。持病があり複数の薬を服用している方は、常備薬やお薬手帳も一緒に。避難所で診察を受ける際に医師が病状を把握しやすくなります。懐中電灯も一緒に置いておけば、停電時にも安心です。スマートフォンやバッテリーも忘れずに持ち出しましょう。
貴重品(預金通帳、印鑑、現金)
常備薬
医療関係備品(健康保険証、お薬手帳)
懐中電灯
まとめ
防災の準備は、私たち自身と大切な人々の命を守るために欠かせません。
日頃からの備えが、いざという時に大きな違いを生みます。皆さんも、今一度防災グッズや避難計画を見直し、安心して過ごせる環境を整えましょう。
備えあれば憂いなし。共に安全な未来を築いていきましょう。
また、以下の記事でも警視庁から出ている、災害時に備えたライフハックを紹介しているのでぜひ参考にしてみてくださいね!
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