日本旅行で最も悩ましいのは、交通費の高さです。交通費を節約したい方は、交通機関のフリーパスを活用してみてください。本記事では、東京近郊の観光に便利なフリーパスをご紹介します。交通費を抑えて、もっと多くの場所を訪れましょう!
初めての東京に!都内の主要観光地を巡り向け
東京都内には電車、地下鉄、バス、モノレールなど、多様な公共交通機関が整備されており、複数の鉄道会社が運行しています。ICカードを使えば、毎回きっぷを買う手間が省けますが、気軽に利用していると予想以上に費用がかかることもあります。
東京の観光スポットをお得に巡りたい方には、各社が提供するフリーパスがオススメです。ここでは、初めて東京を訪れる方に向けて、主要な観光地を回れるフリーパスを紹介します。
これから紹介するフリーパスは5種類あり、訪れることができる観光地は以下の図の通りです。
「東京フリーきっぷ」や「Tokyo Subway Ticket」を利用すれば、主要な観光スポットを効率よく巡ることができます。ただし、他のチケットと比べると少し高めの料金設定です。訪れたい場所によっては、別のフリーパスで十分な場合もあります。
自分に合ったフリーパスを選ぶために、それぞれの特徴や料金、購入場所を確認してみましょう。
交通機関をほぼ網羅「東京フリーきっぷ(1日乗車券)」
東京都内23区を移動するなら、「東京フリーきっぷ(1日乗車券)」が便利です。都営バスも利用できるため、駅から離れた観光地へのアクセスも簡単です。
さらに、「ちかとく」を利用すれば、対象施設で割引やプレゼントのサービスを受けることができます。
注意点
- 新幹線には乗車できません。
- 特急・急行列車は運賃のみ有効で、別途特急料金が必要です。
- 有効期間は切符に記載された日付(購入日)のみです。
購入場所
- フリーパスエリア内の主要駅にある指定券売機
- みどりの窓口
- JR EAST Travel Service Centerなど
公式HP:JR東日本公式サイト
期間選択も!旅行者のための「Tokyo Subway Ticket(24-hour~72-hour)」
「Tokyo Subway Ticket」は、東京メトロと都営地下鉄の全線で利用できる乗車券です。1日単位ではなく、24時間、48時間、72時間の3種類から選んで購入できます。
注意点
- 購入時にはパスポートが必要です。
購入場所
- 成田空港 第1、第2ターミナル到着ロビー(京成バスチケットカウンター)
- 羽田空港 国際線旅客ターミナル2F到着ロビー(観光情報センター)
- 東京メトロ定期券売り場(新宿駅、上野駅、日本橋駅、池袋駅など)
公式HP:東京メトロ公式サイト
とにかく安く移動するなら「東京メトロ24時間券」
東京メトロ全線が24時間乗り放題のフリーパスです。「Tokyo Subway Ticket」よりも利用できる駅は少ないですが、その分料金が安いです。
両国国技館のある両国駅には直接行けませんが、主要な観光スポットはこのパスでも十分にカバーできます。
注意点
- 使用開始から24時間のみ有効です。
購入場所
- 東京メトロ各線・駅の券売機
- 前売り券は東京メトロ定期券売り場(中野、西船橋、渋谷駅を除く)で購入可能です
公式HP:東京メトロ公式サイト
広範囲の移動は「都区内パス」
東京23区内のJR電車(快速を含む)が1日中乗り降り自由になります。新宿や渋谷だけでなく、中野や高円寺などのサブカルチャーで有名なエリアにもアクセスできます。
注意点
- 東京メトロや都営地下鉄には乗車できません。
- 利用期間はチケットに記載された日付のみ有効です。
購入方法
- フリーパスエリア内のJR主要駅の指定券売機
- みどりの窓口
- JR EAST Travel Service Centerなど
公式HP:JR東日本公式サイト
下町エリアへ行きたい方は「都営まるごときっぷ(1日乗車券)」
東京の下町エリアを中心に観光するなら、「都営まるごときっぷ」がオススメです。
浅草や日本橋を散策したり、月島でもんじゃ焼きを楽しんだり、東銀座駅で降りて歌舞伎座で歌舞伎を鑑賞したりと、見どころがたくさんあります。
さらに、「東京フリーきっぷ(1日乗車券)」と同様に、「ちかとく」サービスも利用できます。
注意点
- JR線や東京メトロは利用できません。
- 利用期間は利用日当日のみです。
購入方法
- 都営地下鉄各駅の自動券売機
- 都バス・東京さくらトラムの車内
- 日暮里・舎人ライナー各駅の自動券売機
公式HP:東京都交通局公式サイト
東京上級者編!路線をテーマに観光プランを作る人向け
東京には多くの鉄道会社が運行しており、主要なJRや地下鉄に加えて、一部のエリアでは私鉄の路線も利用できます。これらの路線にはフリーパスも発券されています。
エリアごとに異なる雰囲気を楽しむために、フリーパスを活用した旅行プランを立てるのも、東京観光の楽しみ方の一つです。
下町を楽しむなら「都電一日乗車券」(東京さくらトラム)
東京さくらトラムの全線を、乗車券購入当日に限り自由に乗り降りできる切符です。東京さくらトラムには30の駅があり、早稲田や池袋から浅草寺のある台東区までを結んでいます。
鬼子母神前駅近くの「雑司ヶ谷 鬼子母神堂」や、”おばあちゃんの原宿”と呼ばれる巣鴨の「地蔵通り商店街」、王子駅前の桜が美しい飛鳥山公園など、観光スポットも豊富です。
1回の運賃は170円なので、3回以上乗るならフリーパスがお得です。
東京さくらトラムの電車内。紙の切符を購入するか、ICカードに付加することができます。 また、紙の切符を購入した場合は、切符を提示すると沿線にある紙の博物館、北区飛鳥山博物館の入場料が割引に、あらかわ遊園は無料で入れます。ほか、沿線の一部施設では割引などの特典も行っています。
公式HP:https://www.kotsu.metro.tokyo.jp/toden/fare/otoku_toden_oneday.html
インスタ映え巡りに「トライアングルチケット」(東急電鉄)
田園都市線、大井町線、東横線の主要駅である渋谷、二子玉川、自由が丘を結ぶエリアを、販売当日に限り乗り放題の切符です。
自由が丘ではスイーツショップやカフェを楽しんだり、代官山や二子玉川でショッピングを満喫できます。
渋谷から出発して、桜で有名な中目黒、おしゃれな自由が丘、そして二子玉川を巡ると交通費は432円かかりますが、フリーパスを使えばお得に回れます。二子玉川には、落ち着いた空間でカフェや本、家電や雑貨を楽しめる蔦屋家電やショッピングスポットが充実しています。
購入方法
- 東急線各駅の券売機(こどもの国線、世田谷線を除く)で購入可能です。トライアングルチケットのエリア外で購入した場合は、エリアまでの往復料金がセットになっています。
公式HP:東急トライアングルチケット公式サイト
東京だけじゃいやだ!近隣近郊へも旅行したい人向け
関東エリアをスムーズに旅行「JR TOKYO Wide Pass」
関東エリア周辺の主な交通機関が3日間乗り放題になるフリーパスがあります。
このフリーパスは東京を起点に、富士山や河口湖、新幹線で軽井沢や宇都宮、日光など他県へ行く人におすすめです。特にウィンターシーズンには、新幹線の駅に直結したゲレンデ「GALA湯沢」でリフト券などの割引特典を受けることができます!
注意事項
- 東海道新幹線やJRバスは乗車できません。 このパスでは東海道新幹線やJRバスには乗車できないことにご注意ください。
- 東北地方・北海道へ向かう新幹線「はやぶさ号」、「こまち号」は特急券が別途必要です。 東北地方や北海道へ向かう「はやぶさ号」や「こまち号」には特急券が別途必要ですので、ご注意ください。
- 富士急行線内の「フジサン特急」1号車に乗車する場合、また「富士登山電車」に乗車する場合は別途料金が必要です。 富士急行線内の「フジサン特急」1号車や「富士登山電車」に乗車する際には別途料金がかかりますので、ご注意ください。
- 新幹線や急行列車等の指定席は予約が必要です。 新幹線や急行列車の指定席を利用する場合は、事前に予約が必要です。
- 購入の際には日本国籍以外のパスポートが必要です。 東京ワイドパスを購入する際には、日本国籍以外のパスポートが必要ですので、お忘れなく。
購入場所は成田空港、空港第2ビル、東京モノレール羽田空港国際線ビル、東京、新宿駅のJR EAST Travel Service Centerなどで手続きできます。
公式ウェブサイトもご参照ください:東京ワイドパス公式HP
東京近郊を観光なら「Greater Tokyo Pass」
「Greater Tokyo Pass」とは、関東地方を運行する私鉄12社が共同で発行するフリーパスのことです。購入した日から連続する3日間、JRを除く関東の私鉄12社の路線と、各社が運行する東京・神奈川・千葉・埼玉の一般バスが乗り放題になります1. このパスを利用すれば、面倒な切符の購入手続きを省いて、関東全域を思う存分観光できますよ!
さらに、このフリーパスで行ける観光スポットもたくさんあります。
例えば、日光東照宮や小江戸・川越、箱根など、人気の観光地を効率よく巡ることができます。
公式ウェブサイト:Greater Tokyo Pass 公式HP
注意事項
- JR線は利用できません。 このパスではJR線は利用できないことにご注意ください。
- 購入の際には日本国籍以外のパスポートが必要です。 東京ワイドパスを購入する際には、日本国籍以外のパスポートが必要ですので、お忘れなく。
- 利用時、自動改札は通れません。有人改札で駅のスタッフに提示しましょう。 自動改札ではなく、有人改札で駅のスタッフにパスを提示してください。
- 有料特急や指定席の利用には、別途費用がかかります。 有料特急や指定席を利用する場合は、別途費用が発生しますので、ご注意ください。
購入場所は京成線「成田空港」駅や「空港第2ビル」駅のインフォメーションセンター、または京急線「羽田空港国際線ターミナル」駅のインフォメーションセンターなどで手続きできます。
詳細は「3日間乗り放題!お得で便利な「Greater Tokyo Pass」完全ガイド」をご覧ください。
まとめ
フリーパスを利用することで、交通費を節約できるだけでなく、気になる景色を車窓から楽しむこともできます。
他の人とは異なる視点で東京近辺を探索して、素敵な思い出を作ってくださいね。新しい旅の冒険を楽しんでください!
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